「生モノ」事件
このブログを始めるにあたって、決して避けては通れないあの事件。
そう、忘れもしない2002年の師走、あの事件は起きたのでございます。 少々長くなりますが、お付き合い下さい・・・。 日曜日の朝、そそくさと出掛ける準備をしているカミさんの傍で オイラは朝っぱらからゲーム機を立ち上げてゾンビの集団と戦っていた。 当時、オイラは精神的に軽く病んでいました。 ある「長」の付く役職を任され、人間関係やら、時間の拘束やら・・・。 もう、休みの日は半引き篭もり状態、ゲームの中のゾンビ君達がお友達。 ゴルフもあの年は2~3ラウンドしかしなかったなぁ。 お昼前、カミさん帰宅。大量の買い物袋。 オイラはまだゾンビ君達と戯れていた。 (あははぁ~、まて~!うふふ~、捕まえてごらんなさ~い!) 「ねぇ、ちょっと手伝ってよ」 カミさんの言葉で現実に引き戻される。 「・・・んだよったくもう、もう救急スプレーないんだぞ!」(意味不明) 「(はぁ?)いいから手伝ってよ!重いんだから、生モノ」 「生モノ?マグロでも丸ごと一匹買ってきたんかいな?」 「いいから手伝って!」 「・・・へいへい、あ、セーブし忘れた・・・」 重い腰を上げ、車へ向かう。 「まだ買い物袋があんのかよ、一体何週間分の食い物を買って・・・ん?」 「おや?」「はて??」「う~ん???」 「・・・・・・なっ、なっ、なんじゃこりゃ~~~!あqwせdrftgyふじこlp!!」 人間、死ぬ間際に頭の中を色々な事が走馬灯の様に駆け巡ると申しますが オイラ、体験してしまいました。はい。 助手席の箱の中に何かがいる、得体の知れない何かが・・・。 黒い、動いてる、吼えている、噛み付かれたらオイラもゾンビに・・・! (まだ頭の中はハザードってます、バカです、はい) 勇気を振り絞って助手席のドアを恐る恐る開ける・・・ギィ~ッ、カチャッ。 (ギィ~ッていう程車はボロくないですけど、気分的に) デタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !! 未知の生命体は漆黒の毛むくじゃら、大きな目と牙を剥き出しにして叫んでいる! 心を決めたオイラは、ゆっくりと震える手を伸ばし、そして優しく抱きかかえた。 するとどうだろう、ピタリと叫ぶのを止めて不思議そうにオイラの目を見る。 「アナタハダレデスカ?」 その瞬間、教会でセーブした時の音楽が流れた(ゲームが違う)。 「はい、誕生日プレゼント」 「・・・確かに生モノだね・・・」 それから暫く記憶がありません。 どれ位時間が経ったのだろう、我に返ったのはケージを組み立てて とりあえず段ボール箱に未知の生命体を静かに横たえた時だったろうか。 そいつがこれ。 はい、生モノです。 ボーダー・コリーです。 名前は、部屋の壁に立て掛けてあったパターを見た瞬間決めました。 「キャメロン」です。 ウチにはオイラが物心ついた頃からいつも犬がいました。 最後にいたのはオイラが二十歳の頃。 その子とは本当に辛い別れ方をしました。 必死で看病し、病院にもほとんど毎日連れて行って。 でも、治りませんでした。 その時思ったんです。もう、犬は飼わないって。 運命の日の2,3年前位から、用もないのに犬関係の本を買ってきては 「やっぱボーダーはいいなぁ、フラットも捨てがたい、いっそドーベルマン?」 妄想の中の住人です。気持ち悪いです。 飼う気はありませんでした。 でも、どこかにまた犬と暮らしたいという気持ちはありました。 いつの日か・・・。 カミさん、その頃のオイラを不憫に思ったのか このままではホントに精神崩壊&ヒッキー一直線と思ったのか かなり水面下で活動してたらしいんです。 全く気が付きませんでした。本当にありがとう。 最後に犬と暮らしてから十数年、こんな日が来るとは。 何とも粋な誕生日プレゼントとしてウチに来た彼女。 今ではこんなんです(軽く再現)。 あれ以来、ゲーム機には一度も触っていません。ホコリ被ってます。 これが、世にも恐ろしい(?)「生モノ事件」の全貌です。 長文・乱文にお付き合い下さった方々、有難う御座いました。 (誤字・脱字はお許し下さい。折を見て直します。) 今日も彼女は元気です! ・・・元気過ぎるっつーの・・・。
by camepapa
| 2006-01-11 18:53
| ドッグ・ライフ
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